Johnstons

Product

原毛の紡績からニッティングまで一貫生産を行う。

ジョンストンズ社は、創業当時から現在まで原毛から製品までの生産を自社工場で行う一貫生産工場です。
原毛から製品になるまで約30もの異なった工程があります。
糸、マフラー、ストール、ラグは本社であるエルガン工場で、ニットはカシミヤニットの心臓部であるホーウィック工場で生産されています。

染色

染色にはトップダイド(原毛を染める)、ヤーンダイド(糸を染める)、ガーメントダイド(製品を染める)の3種類があります。
ジョンストンズ社はどの染色も自社工場内で行うことが可能です。
しかし、特別な場合を除きトップダイドで染色をします。
19世紀後半までは樹皮、果汁、海藻、コケ類、昆虫といった自然物質を使用していました。
自然物質での染色は汗や洗濯による色落ち、光による色やけに弱く、さらに不安定な染料であるため、 染色技術者が正確に同じ色を毎回生産することを不可能にしていました。
1850年代に今日使用されている科学染料が開発され、安定した製品を供給することを可能にしました。
染色技術者は様々な色を作り出すために原毛の特性によって染色レシピを用意。
不変で無限の色彩を生み出しています。

紡績

染色工程で染められた原毛はフェルト状で繊維がもつれ合った状態になっています。
これらをほぐすため、ローラーに釘が打ち付けられた機械で梳くカーディング工程に移ります。
この段階でフェルト状の繊維にその後の工程で扱いやすくするために軽くオイルコーティングをします。
また、この段階で同じ原毛で多色を混ぜた糸や(ミックスチャーカラー)、カシミヤとメリノウールを混ぜる(ブレンドヤーン)などにより異なったタイプの糸を作ります。
特にミクスチャーカラーは、スコティッシュテキスタイルの伝統的な特徴といえます。
全てのフェルト状の原毛を撚糸工程のため再度カーディングマシンにかけ、ミュール精紡機で撚られ(スピニング)糸になります。
糸は最終用途によって何度も撚られることもあります。
また、カーディングとスピニングの工程を通し、自動的に品質と形状がチェックされます。

織り(マフラー、ストール、ラグ)

生地、マフラー、ストール、ラグの織りは縦糸の配置(縦糸成型装置に巻き取り)から始まります。
縦糸は決められた色柄に基づいて配列され、その本数は糸の繊細さ、密度、あるいは製品の仕上がりによって変えられます。
織機は縦糸に横糸を水平に横切って挿入する作業で、あらかじめ決められた図案に基づいて横糸を配置していきます。
織機は平織り、ジャガード織りなどの色柄により使い分けられます。

仕上げ

織りあがった生地はまだ外観が粗く仕上げが必要となります。
まず洗いをかけ、余計な脂分や汚れを取り除きます。
水仕上げの後、生地は決められた幅を保つため幅だし装置で乾燥されながらローラーを通過していきます。
起毛の工程では、カシミヤ以外の製品は非常に軟らかい金属製ブラシによって起毛されます。
カシミヤ製品のみアザミの実を使用したアザミ起毛機が使され、これによりカシミヤ独特な流れるような起毛と、よりしなやかな風合いを出すことができます。
アザミの実を使用する技術は創業当時とまったく変わらぬもので、技術革新が進む現在においてもそれに代わる物は見つけることができません。
その後、カット、最終プレス、たたみ、包装をへて最終検品され倉庫で保管されます。
倉庫に保管されたマフラー、ストール、ラグは出荷直前にオーダーに応じた刺繍やラベル付けの後、顧客に向け出荷されます。

編み(ニットウェア)

ニットウェアはカシミヤニットウェア産業の心臓部であるホーウィックの自社工場で生産されます。
全てのニットウェアはエルガンで自社生産された糸を使用しています。
ジョンストンズのカシミヤニットウェアは最高のフィット感を持つように工夫され、裾リブ、袖リブ、前身ごろ、後ろ見ごろ、袖、襟、ストラップなどの各パーツが、異なった専用の機械で必要とされるテンションをもって編まれていきます。
その後、編み上げられた各パーツはワンステッチずつ技術者によりリンキングされ、補強が必要な部分にかんぬき止めのステッチが施され8割完成されたニットウェアになります。
その後、ホーウィックに流れるテビオット川の軟水を使用し慎重に洗われ、不純物や余計な油分を取り除き、カシミヤ特有な柔らかい風合いを出していきます。
最初のプレス工程の後、ボタンホール、ボタン付け、ラベル付けなどの最終工程をへて最終プレス、検品され倉庫に保管されます。