HOW TO CARE FOR CASHMERE
ジョンストンズ オブ エルガンでは、ブランドを代表するカシミヤのストールをはじめとした美しくラグジュアリーな製品を、一生を超えて使っていただけるよう、高いクオリティを保ちながら丁寧に作り上げています。ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤは、ほんの少しだけ愛情をかけてお手入れすることで、思ったよりもラクに長持ちさせることができるのです。
私たちはよく、お客様から「カシミヤはどうやって洗えばいいですか?」「カシミヤは洗濯機で洗えますか?」「カシミヤはどうやって保管したらいいですか?」といった質問を受けることがあります。今回は、当社の繊維専門家が、カシミヤのお手入れ方法をお伝えします。こちらの情報を参考にしていただければ、お手持ちの高級カシミヤ製品を、よりスムーズにお手入れできるようになるでしょう。

<ニットカシミヤのお手入れ方法>
ニット(編み)カシミヤ製品を長くお使いいただくための、簡単なお手入れ方法を紹介します。
−表面についた小さな毛玉を取り除くように、コームで丁寧にお手入れする。
−カシミヤ専用シャンプーで優しく手洗いする。
−形を整え、自然乾燥させる。
−シダーウッドボールと一緒に、引き出しや衣装ケース、通気性のある収納袋などに保管する。

コームでお手入れする
カシミヤ製品を購入してから数回着用すると、表面に小さな繊維の毛羽立ちや毛玉ができていることがあります。この毛玉は、着用中に製品の一部が擦れることにより、緩んだ繊維が絡み合ってできるものです。毛玉取りコームなどで、毛羽立ちや毛玉を優しく取り除いてください。そうすることで、カシミヤ製品がより一層柔らかく感じられるようになります。
優しく手洗いする
カシミヤには天然の抗菌作用があり、想像以上に簡単に洗うことができます。カシミヤのニットは3、4回着用したら優しく手洗いすることをおすすめします。
−ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤ専用シャンプー、または同種類の中性洗剤を使い、35度のぬるま湯で手洗いする。
−こすったり、絞ったり、伸ばしたりしないように注意して、優しく泡を押し出し、同じ温度のぬるま湯で十分にすすぐ。
−形が崩れてしまわないように、余分な水分を含んだ状態で衣類を持ち上げないように注意する。
−手洗いが終わったら、必要に応じて洗濯機で軽く脱水し、余分な水分を取り除く。
形を整える
洗い終えた製品は、形を整え、タオルの上に平らに置いて乾かしてください。暖房器具や直射日光などの直接的な熱を避け、乾燥機を使わずに自然乾燥させてください。乾いたら低温のアイロンで軽くプレスします。
保管する
天然の防虫剤になるシダーウッドボールは、蛾(が)の幼虫などによる虫食い被害を防ぐことができるため、製品と一緒に引き出しや衣装ケースに入れてお使いください。

<ウーブンカシミヤのお手入れ方法>
マフラー、ストール、スカーフなどのウーブン(織り)カシミヤ製品を長くお使いいただくための、簡単なお手入れ方法をご紹介します。
−ウーブンカシミヤ製品のお手入れはドライクリーニングがベスト。
−カシミヤのマフラーやストール、スカーフは、振ってホコリを落とす。
−汚れやシミがあったら、優しく部分洗いをする。
−湿っている場合や、部分洗いをしたウーブンカシミヤ製品は、形を崩さないように自然乾燥させる。
ドライクリーニングする
マフラーやストール、スカーフなどのウーブンカシミヤ製品は、色や形、サイズを崩さないためにも、専門店でのドライクリーニングをおすすめします。カシミヤの繊維にはもともと抗菌作用があるため、時々クリーニングに出す程度で大丈夫です。
洗濯表示ラベルにある、丸で囲まれた「P」や「F」の文字は、ドライクリーニングに出す必要があることを表しています。「P」はドライクリーニングをする際に、石油系と塩素系のどちらの溶剤を使ってもいいことを意味しますが、従来のドライクリーニングで使われてきた塩素系溶剤(パークロロエチレン)は、数カ国で使用が禁止されており、有害化学物質排出ゼロを目指す団体「ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)」でも承認されていません。そのため、ドライクリーニングに出すときは、「F」の石油系溶剤を使った方法で依頼することをおすすめします。
振って、吊るす
ウーブンカシミヤの衣類や小物類は、丁寧に振ることでホコリを取り除くことができます。また、振ると繊維が少し毛羽立つため、形を整えることもできます。
新鮮な空気はカシミヤの繊維に付着した汚れやホコリを浮かせてくれます。そのため、マフラーやストール、スカーフを風通しの良い場所に吊るしておくといいでしょう。
優しく部分洗いをする
カシミヤの衣類についた汚れやシミは、湿らせた布で優しくたたくと落ちることがあります。その場合、お湯を使用すると繊維が膨張した後に、冷めて縮んでしまう可能性があるため、冷水を使うようにしてください。
汚れのついた部分が油っぽい場合は、その部分を冷たい水で軽く湿らせ、カシミヤ専用シャンプーで優しくたたくようにして汚れを取り除いてください。ついてしまったばかりの小さなシミは、炭酸水を使うと、気泡が汚れを捕えて浮かせてくれるので効果的です。その後、製品を吊り干ししてください。
鮮やかな色のカシミヤ製品を部分洗いする場合は、目立つシミを取り除く前に、目立たない部分でカシミヤ専用シャンプーを試してみてください。少し湿らせた白い布でスポットテストをし、布に色が移った場合は、ドライクリーニング専門店に出してプロにお任せしましょう。
自然乾燥させる
ウーブンカシミヤの製品は、天候に応じて屋外または風通しの良い場所で自然乾燥させてください。製品に水分がたくさん含まれている場合は、型崩れしないように平干しします。カシミヤ製品には、絶対に乾燥機を使わないようにしましょう。

ジョンストンズ オブ エルガンは、200年以上にわたって世界最高級のカシミヤを取り扱ってきました。このデリケートな繊維を保護するために、スコットランドの軟水を使い、最も低刺激な製造工程を維持し続けています。中には、カシミヤを漂白したり、化学的に柔らかくしたりするブランドもありますが、ジョンストンズ オブ エルガンはカシミヤを手厚くケアし、高品質で長くお使いいただける製品をお届けしています。