
ジョンストンズと私 vol.02
新しい時代の流れの中、独自のスタイルを持ちつつもさらに進化と挑戦を続ける姿に、ブランドとの親和性を感じる女性たちをピックアップ。今回ご登場いただくのは、女性誌やカタログを中心に活躍するスタイリストの小川夢乃さん。鮮やかなカラーコーデからクラシカルな王道スタイルまで、枠にとらわれず自由に彩られた彼女の世界観はストールの新たな可能性を感じさせてくれます。
“憧れのブランド”としての出会い
「私がジョンストンズ オブ エルガンを知ったのは、まだアシスタントだった頃。師匠が撮影用にマフラーを借りていて、触れた時の上質な手触りに感動したのを覚えています。素材の良さはもちろんなのですが、金額的にも私にとっては“憧れのブランド”でしたね。いつか欲しいなと思いつつお金を貯めて、最初に購入したのがこのグレーのマフラー。当時は原付バイクで移動をしていたので、冬の寒い日にはライダースを着てこのマフラーを巻くスタイルが定番でした。細めの幅でさらりとインに挿せるサイズ感は、ダウンなどボリュームのある襟元でもギュッと中に入れ込めますし、チェスターコートと合わせてイタリア・マフィアみたいに着こなすのもかっこいいんです(笑)。男性的な気分で巻きたくなるデザインなので、コスプレチックに薄いレンズのサングラスやメタルフレームのメガネをかけて、ただものじゃない感じを漂わせるのもいいですね。私は男顔なので、こういう落ち着いた色合いや正統派な雰囲気のほうがしっくりくるんです。マフラーの他にも、ベージュのスヌードや水色のニットグローブ、ファブリックなど、いろいろなアイテムを愛用しています。」

子どもをきっかけに長く愛せるセレクトを意識
「子どもが生まれたことがきっかけで、良いものを長く愛用していきたいという気持ちがさらに高まりました。良いもの=ずっと使えるものだと思うので、子どもに受け継いでいけるところもいいですよね。それに、年齢を重ねると自分に似合うスタイルや好きなものが定まってくると思うんです。それなら、ひとつ一つきちんとしたものに投資をしたいなと。あと、冬ファッションを選ぶ時に重要なのが、身につけた時の温かさと心地良さ。そうなると、素材はカシミヤが自然と増えてくるんです。そのなかでもジョンストンズ オブ エルガンは、最上級品という認識。」
品の良さをラフにして自分のスタイルに
「ジョンストンズ オブ エルガンのストールやマフラーは、整えて巻くと素材や色合いも相まってとても上品に仕上がるので、私はさりげなく抜け感が出るようにゆるめに巻いたり、巻いた後にあえて崩して動きを出すように意識しています。あとは合わせるコートのサイズ感。丈が短めのコートには短めのマフラーを合わせてタイトに、ロング丈のコートにはボリューム感のあるストールを合わせるなど、全体のバランスを考えてセレクトしています。また、定番のものだけでなく、毎シーズン新しい色や柄が登場するので、自分好みのデザインに会える瞬間も楽しみの一つ。チェスターコートやライダース、スウェットなど、どんなアウターやトップスにも合わせやすいので、豊富なバリエーションから新たなスタイルを探してみては。」
PICK UP ITEMWA56 Woven Stole / Otter

今まで私がセレクトしてきた小物は黒やネイビー、グレーが多くて、実はベージュは通ってこなかった色。年齢を重ねるとファッションやメイクも良い意味での抜けが出てくるので、黒やネイビーの小物を選ぶと少し強すぎるんですよね……。なので今の自分に丁度いいベージュを選びました。幅はやっぱり大きい方が好きです。モードにもエレガントにも色々遊べるので、使い勝手の良さという点でもストールタイプですね。
マニッシュなセットアップは首元で遊んで

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セットアップのカッチリしたスタイルにジョンストンズ オブ エルガンのストールを合わせるときは、あえてラフに。巻いた後に崩すくらいがちょうどいいと思います。
アイテム自体の作りがとても綺麗で、きちんと巻くとエレガント&コンサバティブな印象になるため、ドレスアップしたいときにはおすすめです。
この巻き方はさらりと1周巻いてケープのように羽織り、首元に少し生地の端を通してみたりと動きを出すとバランス良くカジュアルダウンできます。足元をスニーカーに変えるのも可愛い!
個性派カラーを活かす優秀ベージュ

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赤のライダースジャケットとヴィンテージ風のプリントワンピース、イエローブーツと、パンチのある組み合わせは、ベージュカラーを首元に巻くことで表情が和らぎ全体にまとまりが生まれます。
巻き方はフロントノットでコンパクトにまとめつつ、きちんと感を出すことでコーデにメリハリがつきます。ストール自体にボリュームがあるので、顔まわりは華やかな印象に。
スタイリスト
小川夢乃さん
1983年生まれ。杉野服飾大学を卒業後、ニットメーカーにてデザイナーとして勤務。2010年よりスタイリスト椎名直子氏に師事し、2012年独立。ファッション誌を中心に雑誌、カタログ、広告等を手がける。
PERK edition
「価値観やフィーリング」を大切に、その時々の気分でHigh&Lowを楽しむ“INDEPENDENT GIRL”のためのブランニューなファッションメディア。国内外のファッションを多角的に紹介する〈FEATURE〉をはじめ、多彩なトピックスを日々更新中。
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