ジョンストンズ オブ エルガン|johnstons of elgin

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UNITED ARROWS & BEAMS特別対談
女性バイヤーが想うジョンストンズ オブ エルガン

BEAMS & UNITED AROOWS特別対談 女性バイヤーが思うジョンストンズ オブ エルガン

ユナイテッドアローズのウィメンズバイヤーの大村祥子さん(写真左)と、ビームスのウィメンズバイヤーの坂井ひろかさん(写真右)のジョンストンズ オブ エルガンについての特別対談です。ファッションに精通したお二人が考える、今季のトレンドやストールの巻き方、ジョンストンズ オブ エルガンの魅力など伺いました。

  • ユナイテッドアローズ ウィメンズバイヤー
    大村 祥子さん

    ユナイテッドアローズ ウィメンズのバイングを担当。様々なインポートや別注アイテムに携わる。
  • ビームス ウィメンズバイヤー
    坂井 ひろかさん

    Demi-Luxe BEAMS / EFFE BEAMSのアクセサリー、雑貨のバイイングを担当。

ジョンストンズ オブ エルガンの印象、
知ったきっかけ

ユナイテッドアローズ大村さん(以下大村)

定番のブラックスチュアートを諸先輩が使っているのを見たのが初めての体験です。店舗での陳列も大事に展開されていました。その頃から自分もいつか欲しいなと思っていた憧れのブランドでした。

ビームス坂井さん(以下坂井)

新入社員として初めて勤めたのがビームスハウス丸の内でした。場所柄、お客様がジョンストンズオブエルガンのマフラーを巻いてご来店され、そのお姿がとても素敵で魅了されたのがきっかけです。

ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは

ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは

大村

ジョンストンズ オブ エルガンには買って間違いないというブランドの風格があります。200年を超える長い歴史と培われた伝統、商品の上質さと温かみがあるからではないでしょうか。そんなジョンストンズ オブ エルガンのアーカイブを拝見したく、以前、英国エルガンにある工場にお伺いしました。街全体にファミリー感を感じたのが印象的です。

坂井

ジョンストンズ オブ エルガンは、圧倒的に上質なカシミヤ素材と繊細で美しいカラーリングが特徴です。ファッションアイテムとしてはもちろんですが、生活のスタイルにフィットするアイテムでもあります。家のソファにポンと置いてあるだけでサマになりますし、ひざ掛けにしたり、ちょっと外出する際に羽織って出かけたりと、ホームプロダクトとしても様々なシーンでも重宝します。

初めてジョンストンズ オブ エルガンを買うなら

初めてジョンストンズ オブ エルガンを
買うなら

大村

初めての方にはロイヤル スチュアートをおすすめします。ブランドを代表するシンボリックなデザインですし、まずはストール自体を楽しんでいただきたいので。他のブランドであれば、シーズンに沿った色柄をおすすめしますが、ジョンストンズ オブ エルガンだけは、スチュアートから使っていただくのがいいのではないでしょうか。

坂井

定番のチェックもいいのですが、個人的にはソリッド(無地)がいいなと思います。とりわけ明るめのカラーがおすすめです。ソリッドな色調の方がジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤの上質な素材感や光沢感などが伝わります。中でもグレーとベージュの中間の絶妙なカラーなら、リッチ感がありますし顔まわりも明るく見えます。この色でしたら、何年経っても、どんなスタイルにもご使用いただけますし、一枚持っているだけで安心感があります。

バイヤーから見た今季のトレンド

UNITED ARROWS 取り扱い商品

UNITED ARROWS 取り扱い商品

大村

数年前まではスチュアートをベースに色数の多い別注を作っていましたが、最近は無地見え感覚のものをお求めのお客様が増えています。今季は色数が2色、3色とチェックの色数を絞ったものを展開しています。

無地のストール需要が増えているということで、3年ほど前からサイズを別注して無地の小ぶりを展開しています。マフラーより幅が広くて、大判ストールよりも短いのが特徴です。長さ180cm、幅50cm。電車通勤のスタイルに合わせて作ったものです。大判ストールに比べ、お値段もお手頃になっています。

また無地のリブニットマフラーもサイズ別注を展開。長さ160cm、幅30cm。首元にコンパクトに収まるサイズは、スタッフにも好評です。お仕事がリモートワークになり、パソコンや電源、ケーブル、バッテリーなど荷物が増加している傾向があります。そこで荷物にならないサイズ感というのも想定して製作しました。

坂井

ジョンストンズ オブ エルガンはクオリティの高い物が多く、カラーバリエーションも豊富なので、厳選したお色からしっかりと提案させていただいています。シーズンごとにトレンドを追うのもいいですが、ブルーやピンクという、フェミニン且つ上品で柔らかな女性を想像させる色を昔から大切にしています。ここのストールは発色がいいので、年代を経ても懐かしい感じにならないところがポイントです。

BEAMS取り扱い商品

BEAMS取り扱い商品

下調べ用のツールとしてネットを活用。
購入はリアル店舗で

坂井

お客様の買い物の仕方として、最近はお店に来店される前に、事前にネットでしっかりと調べていらっしゃるお客様がとても増えました。他店で展開されている商品と比較したり、スタッフの着用写真やブログなどを参考にしていただいています。

大村

弊社もその傾向があります。シーズンに何回も来店されていたお客様の来店頻度が少なくなり、その分オンラインでしっかり下調べしていただいて、そのままECで買うのではなく、来店されて購入という動線が多くなっています。スクリーンショットをお店に持っていただく方もいらっしゃって、オンラインは下見用のツールとしても活用されているようです。それに伴いオンライン上にかなりの情報量を盛り込む必要性が生まれています。

BEAMSで展開しているライトウェイトのカシミヤストール

BEAMSで展開している
ライトウェイトのカシミヤストール

坂井

事前にオンラインで調べても、ジョンストンズ オブ エルガンの購入は実際に手にとって選びたいという方もいらっしゃいます。淡い色のニュアンスカラーは色の感じが重要ですし、巻いた時のボリューム感は試着しないとわからない場合もありますから。

大村

そうですね、トラッドがお好みのお客様は、フィッティングして確かめてから買いたいという方が多いです。ネット情報から厳選に厳選を重ねて1本を購入されるという買い方です。
自分がその商品に愛着を持って長く使えるかを吟味し、以前よりも間違いのないものを購入したいという気持ちが強くなっているように感じます。ブランドへの信頼感や歴史などを重視している方が増えてきたと思います。

坂井

そうしたところに今のお客様のモノを選ぶ心理が見える気がします。自分の価値観を大切にしている方が増えているのではないでしょうか。

UNITED ARROWS別注モデルである50センチ幅のカシミヤストール

UNITED ARROWS別注モデルである
50センチ幅のカシミヤストール

プレゼントに最適な隠れたベストセラー

大村

ちなみにジョンストンズ オブ エルガンの意外なベストセラーとして、フィンガーレスのグローブがあります。こちらは毎年のギフト需要にも人気です。今だとグローブを装着したままスマホを操作できるのがいいですよね。

坂井

ジョンストンズ オブ エルガンのフィンガーレスのグローブは約10,000円という価格帯もいいですよね。プレゼントしやすいですし、もらったらすごく気が利いていると思います。

バイヤーが個人的に気になる
ストールと巻き方

  • バイヤーが個人的に気になるストールと巻き方 1
  • バイヤーが個人的に気になるストールと巻き方 2
坂井

個人的にオススメのストールは無地の大判タイプです。色はウエッジウッド。巻き方はまとう感じで着用するのが好みです。上質な生地の質感を楽しむには、柔らかく体を包み込むように羽織るのがいいですね。複雑に巻くよりは、ふわっと巻くだけで雰囲気が出ます。今日のようなカシミヤのニットにサッと羽織って外出しても温かさは十分です。

  • バイヤーが個人的に気になるストールと巻き方 3
  • バイヤーが個人的に気になるストールと巻き方 4
大村

チェック柄のストールでしたら、今季はキルティングジャケットなどのスポーティな非ウールのアウターに合わせやすいと思います。個人的に気に入っているのは、鮮やかなブルーベースにオレンジ色の差し色が効いている別注モデル。巻き方は、軽くひと巻きして、一方をストールに差し込むというベーシックなスタイリングがおすすめです。

時代を超える
ジョンストンズ オブ エルガン

時代を超えるジョンストンズ オブ エルガン
大村

トラッドなものは時代ごとに微調整が必要なので、弊社が希望する別注を色々と取り組ませていただき感謝です。ジョンストンズ オブ エルガンは何十年もお手元においていただいて、毎年使えるという稀有なブランドだと思います。

坂井

ウィメンズのトレンドは次々と変わっていきますが、そんな中でも変わらずに商品のクオリティを継続している点が素晴らしいなと。ジョンストンズ オブ エルガンは10年後も購入することが想像できるブランドだと思います。

様々なブランドを手掛けてきたバイヤーのお二人にとっても、ジョンストンズ オブ エルガンへの信頼は非常にあついものでした。変化の早い時代においてトレンドに流されず、高クオリティのものを提供し続けるジョンストンズ オブ エルガン。ご自身のストール選びにはもちろん、大切な人へのプレゼントを選ぶ際の参考にしてください。

Photo Yoko Tagawa 
Text Hiroyuki Horikawa

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