
例年より厳しい寒さが予想されるこの冬。防寒具として、また装いのアクセントとして、いつも以上にマフラーが活躍しそうです。そこで、今季ジョンストンズ オブ エルガンのシーズンビジュアルも担当いただいた人気スタイリスト2名に、選びのポイントやコーディネート術についてじっくり語っていただきました。

四方 章敬さん
1982年京都府生まれ。スタイリスト武内雅英氏に師事し、2010年に独立。『LEON』、『MEN’S CLUB』、『MEN’S Precious』など数々のメンズファッション誌に加え、大手セレクトショップのカタログやシーズンビジュアルも数多く手がける。BRITISH MADEではオリジナルアイテムの監修も担当。

由田 静さん
神奈川県生まれ。大学卒業後、OLを経てニューヨークへ留学。スタイリスト酒井美方子氏に師事し、2015年に独立。『VOGUE JAPAN』『ELLE JAPON』などラグジュアリーモード誌で活躍するほか、広告や芸能人のスタイリングなど幅広いジャンルで高い評価を得ている。
プロが感じる、
ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは?

ーお二人は広告だけでなく雑誌でもご活躍で、ジョンストンズ オブ エルガンのアイテムもたびたびピックアップされています。どういった理由で選ばれているのでしょうか?
- 四方さん(以下四方)
第一にクオリティが良いこと。ひとくちにカシミヤマフラーといっても、ジョンストンズ オブ エルガンのものは際立つ上質感があって、それが写真にも表れるんですよね。たとえば、無造作に巻いたときのドレープ感にしても、質がいいものはすごく優雅な雰囲気に仕上がるんです。
- 由田さん(以下由田)
ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤって、柔らかいだけじゃなくて独特のなめらかさがありますよね。カシミヤの原毛自体がハイクオリティなのはもちろんですが、糸の紡績や織り、仕上げといった工程をすべて自社で行っているので、素材の上質さを最大限引き出せる……と聞きました。
- 四方
それから、正統派のベーシックなチェック柄を変わらずラインナップしているというところも魅力だと思います。チェックはシーズンごとに色柄をアレンジして展開するブランドが多く、上質な王道柄マフラーを探そうとすると、意外と見つからないんですよね。
- 由田
そうそう。“ジョンストンズ オブ エルガンに行けば絶対にアレがある”という安心感がありますよね。最近、雑誌でブリティッシュをテーマにした企画を担当することが多くて、そういうときにも重宝します。個人的にはベーシックな服が好きで、リーバイスのジーンズなどは私のワードローブに欠かせないのですが、ジョンストンズ オブ エルガンのマフラーもそういう信頼感があるアイテムですよね。ずっと変わらないし、長く使えて歴史的なバックグラウンドもある。名門のスタンダードアイテムはそこが魅力だと思います。
二人が明かす、
シーズンビジュアルのウラ話。

ーそれでは次に、お二人にスタイリングを手がけていただいた2021年秋冬のシーズンビジュアルについてお伺いしていきたいと思います。今回はジョンストンズ オブ エルガンのホームである、スコットランドの大自然を感じさせるイメージで撮影を行いましたが、スタイリング全体としてはどのようなことを意識されましたか?
- 由田
由緒正しい名門ですし、日本にもファンが多いブランドなので、そういった方々に共感していただけることを第一に考えました。いつもに比べてやや大人っぽい雰囲気を意識しましたね。とはいえコンサバ一辺倒ではなくて、少しカジュアルなテイストも入れ込んでみたり、きれいな色をアクセントに効かせてみたりと、ちょっとだけ挑戦のあるスタイリングにまとめています。
- 四方
今回、由田さんと一緒にお仕事させていただいて、すごく新鮮だなと思うことがたくさんありました。僕の場合、柄のマフラーを合わせるなら服は無地、といった感じで引き算をすることが多いんですけど、由田さんは柄と柄を合わせてみたり、ビビッドな色の服を効かせたりしていて、とても刺激的に感じましたね。でも、さりげなくマフラーの柄色を拾って派手に見えないよう工夫していたりと、すごく技が効いてるなと。
- 由田
ありがとうございます。そんなにお褒めいただけるとは(笑)。メンズとペアになっているカットもありましたけれど、すごく素敵な写真になりましたね。
- 四方
僕も由田さんと基本的な考え方は近くて、やはり英国ブランドなので、ブリティッシュにまとめたいと思っていました。ツイードジャケット、ハリントンジャケット、ステンカラーコートといった英国のアイコン的アイテムを意識的に使っているのですが、ベタなトラッドにならないよう配色などを工夫しています。

ーマフラーの巻き方についても、ルックごとにいろいろと変えていただきました。
- 由田
結構、試行錯誤しましたね(笑)。少し複雑な巻き方をしているルックもあるんですけれど、個人的にはこういうのも可愛いかなと思って、気に入っています。
- 四方
マフラーの大きさや厚さ、合わせる服のシルエットなどによって相性のいい巻き方が変わってくるので、みなさんも色々と試してみてほしいですね。
四方さん解説!
シーズンビジュアルの
スタイリングポイント
由田さん解説!
シーズンビジュアルの
スタイリングポイント
ー最後に、さまざまなラインナップで展開するジョンストンズ オブ エルガンのストール・マフラーコレクションから、“これは絶対おすすめ!”というものをリコメンドいただけますでしょうか?

- 由田
これぞタータンチェック!というロイヤルスチュアートの大判ストールをおすすめしたいですね。絶対的なスタンダードですし、シンプルな服のアクセントに絶好ですから。私なら、この冬はピーコートと合わせてみたいかな。
- 四方
僕もタータンを推したいところですが、ショートサイズのニットマフラーもすごく気に入りました。難しいことを考えず巻ける気楽さがいいですし、ほどよく力の抜けた雰囲気が今の気分にもマッチしていると思います。ぜひ、お店で試してみてほしいですね。
Photo Shungo Tanaka
Text Hiromitsu Kosone