ジョンストンズ オブ エルガン|johnstons of elgin

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UNITED ARROWS & BEAMS 特別対談
メンズバイヤーが語るジョンストンズ オブ エルガン

(仮)セレクトショップバイヤーが語るジョンストンズの魅力

日本のセレクトショップを代表する存在のユナイテッドアローズとビームス。両雄のメンズバイヤーがジョンストンズ オブ エルガンについて本音で語り合った特別対談をお届けします。そもそもジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは。なぜ、今、ジョンストンズ オブ エルガンなのか。いろいろと伺いました。

  • (写真左)
    ユナイテッドアローズ メンズチーフバイヤー
    豊永譲司さん

    2013年からバイヤーを務める。現在は、チーフバイヤーとしてデザイナーズからドレス、スポーツウエアまでを幅広く統括。
  • (写真右)
    ビームス バイヤー
    村瀬太郎さん

    ビームスのなかでもドレスのレーベルとして知られるビームスFでの長い販売経験を経て、昨年秋からバイヤーに着任。

ジョンストンズ オブ エルガンを知ったきっかけ

ジョンストンズ オブ エルガンを知ったのは
ユナイテッドアローズ豊永さん(以下、豊永)

ディストリクトユナイテッドアローズで販売スタッフとして勤務していた当時に、お店で見たのが最初だと思います。クリエイティビティとクラフトマンシップをテーマにしたディストリクトにおいて、私たちにファッションの本質的な価値と魅力を教えてくれるものとして存在していました。

ビームス村瀬さん(以下、村瀬)

服飾の専門学校を卒業後、1年ほど英国に語学留学をしていたことがあります。セルフリッジズやハーヴェイ・ニコルズといった百貨店にジョンストンズ オブ エルガンのタータンチェックや無地のストールがものすごいバリエーションで並んでいたのを覚えています。それが最初の出会いですね。

ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは

ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは 1
豊永

これまでに私は2度、スコットランドに渡ってジョンストンズ オブ エルガンの生産現場や周辺の環境を見させていただいたことがあります。貴重なアーカイブをのぞかせてもらうこともできて、歴史の懐の深さに圧倒されました。日本で言うと江戸時代から操業しているメーカーですからね。ジョンストンズ オブ エルガンという名前のとおり、エルガンの街に伝統として根づき、街の誇りとされているのを感じ、私もリスペクトの気持ちでいっぱいになりました。

ジョンストンズ オブ エルガンの魅力とは 2
村瀬

まずは、200年以上もの歴史的なバックボーンが挙げられるでしょう。そして、生産の背景や品質など変わらないところを保ちながら、ニッティングのマフラーなどの新しい取り組みがなされているところにも惹かれています。

ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤについて思うこと

ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤについて思うこと 1
豊永

一瞬にして右から左へと流れてしまうようなファッションとは対極にあるものの誇り。それが、ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤには体現されていると思います。そういえば、スコットランドにはフィッシングといい、ウイスキーといい、きれいな水があってこその文化が根づいていますよね。ジョンストンズオブ エルガンのカシミヤも、そういった文化のひとつと捉えていいのではないでしょうか。世界に誇れる文化だと思います。

ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤについて思うこと 2
村瀬

良いものを永く使いたいと願う人にとって、ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤは〝10年先が見通せることの価値〟を提供してくれます。もちろん、まずは10年であり、さらにその先の人生も一緒に歩んでいけるのがジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤです。

また、ジョンストンズ オブ エルガンによる打ち込みの良いカシミヤ素材は、独特のヌメリがあって発色にも深みを与えています。これについては、ジョンストンズ オブ エルガンが原毛の状態からすべての工程を経て製品にしていく一貫生産のファクトリーを有していることの強みであり、その歴史の積み重ねによるものだと思います。

ジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤについて思うこと 3
村瀬

これだけの素晴らしい品質が生み出せるのは、やはり水がきれいな場所に工場があることも関係しているのではないでしょうか。自然とそこに暮らす人々の想い、そしてジョンストンズ オブ エルガンという老舗の企業。これらが必然的に絡み合い、単なるファッションの領域を超えた文化として結実しているのがジョンストンズ オブ エルガンのカシミヤだと感じています。

それぞれのお店における、今季のジョンストンズ オブ エルガンについて

それぞれのお店における、今季のジョンストンズ オブ エルガンについて 1
豊永

今、本質的なものの見方をされているお客さま、コロナ禍を経験して、より1日1日を大切にしたい、そのときファッションにも気を遣いたいと真剣にお考えのお客さまがジョンストンズ オブ エルガンを手にとってくださっているように感じています。そういう方々に対して、また当然ながら歴史あるジョンストンズ オブ エルガンに対して、私たちユナイテッドアローズからのリスペクトの気持ちがしっかりと届くように様々な別注品をご用意しています。そのひとつが、太い番手の糸を使ってもらうことで織りの組織が従来とは変わって見え、伝統的なタータンチェック柄であるドレスゴードンがよりグラフィカルに際立っているストールです。

それぞれのお店における、今季のジョンストンズ オブ エルガンについて 2
村瀬

コロナ禍もあって、ものに対するクオリティを重要視されているお客さまがさらに増えている今、ジョンストンズ オブ エルガンは想定以上の売れ行きを示しています。例えば、ストール以外では、6プライで編み上げた肉感のあるセーターが予約の段階からとても人気です。税抜きの価格が10万円ですので安い買い物ではありませんが、その価値を理解していただけているお客さまに確実にお届けすることができています。ストールではチェックの柄の配色や判の大きさをアレンジするなど、時代のムードを取り入れた別注も仕掛けています。

それぞれがお気に入りのジョンストンズ オブ エルガンとその楽しみ方

  • それぞれがお気に入りのジョンストンズ オブ エルガンとその楽しみ方 1
  • それぞれがお気に入りのジョンストンズ オブ エルガンとその楽しみ方 2
豊永

こちらはホースブランケットに見られる柄をイメージしながら、ユナイテッドアローズがジョンストンズ オブ エルガンに別注品です。素材はウール90%、カシミヤ10%で、カジュアルシーンでも使えるストールという提案です。「これ、本当にカシミヤ10%ですか?」と言えるような肌触りになっているところは、さすがジョンストンズ オブ エルガンだと思います。ブラウンベースにオレンジを効かせた配色が冬のスタイリングをシックに、そして温かみのある雰囲気で盛り上げてくれるでしょう。サイズは195.5×49cm。バサッと肩に掛けてもいいですし、車の中に置いておいてひざ掛けとして使っていただいてもいいですし、いろいろな楽しみ方ができると思います。

  • それぞれがお気に入りのジョンストンズ オブ エルガンとその楽しみ方 3
  • それぞれがお気に入りのジョンストンズ オブ エルガンとその楽しみ方 4
村瀬

私が気に入っていて皆さんにもおすすめしたいと思うのは、落ち着いたグラデーション配色で表と裏が構成された無地のストールです。これを凝った巻き方ではなくて、シンプルにサラリと使っていただけたらと思います。サイズは160×30cm。適度なボリューム感でおさまってくれます。今日の私のようにスーツのスタイリングに合うのはもちろん、休日の装いの格上げにもぴったりですし、中庸性の高さが魅力です。万能な1本だと思います。

これからのジョンストンズ オブ エルガンに期待すること

これからのジョンストンズ オブ エルガンに期待すること
豊永

まずは、これからも良いものをつくり続けていただきたいということです。巻き物は、一瞬にしてスタイリングの雰囲気を変えてくれる魔法のようなアイテムです。ジョンストンズ オブ エルガンには、そういう魔法の楽しさをこれからも提案していただきたいですし、私たちも別注によって提案していけたらと考えています。

村瀬

期待といいますか、私の展望になってしまうのですが(笑)、ジョンストンズ オブ エルガンの生産現場にぜひとも出張でお伺いしたいと考えています。別注品なども含めてよりコアな展開を目指して、今後とも一緒に取り組んでいけたらと思います。

Photo Yoko Tagawa 
Text  Kiyoto Kuniryo

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